ちいさな大発見No.107(2020.11.7)小さな菊の仲間たちPart.2

  今号ではキク科シオン属(アスター属),ヨメナ属の小さな菊たちを紹介します。

 空き地などで普通に見られるシオン属のノコンギクです。野生種でヨメナによく似ていると言われています。

水生植物園で咲くノコンギク

 一方,園芸店でよく見かけるのはコンギクです。コンギクはノコンギクの園芸品種で花色もより紫が濃くきれいです。野草園東で満開です。

 ひときわ目立つコンギク

 次は海岸の岩の上に自生するダルマギク(達磨菊)を紹介します。海岸植物らしく葉や茎は肉厚で柔らかい毛で覆われ,青紫のきれいな花を咲かせます。

 展望台花壇のダルマギク

 次は畦道や野原で普通に見られるヨメナ属のコヨメナです。別名をインドヨメナと言い,中国を経由して日本に入ってきたそうです。

数多く見られるコヨメナ

 そして,主に関西以北に自生するオオユウガギクとコヨメナが自然交配してできたのがヨメナです。柔らかい若芽は、春菊の香りがあって昔から山菜として利用され、おいしくて花も美しいところから嫁菜の名が生まれたそうです。 

花径3cmを超えるヨメナ

 両者の違いですが,ヨメナの方が葉のギザギザ(鋸歯)がはっきりしており,スリムな葉形です。何より花が一回り大きいです。

 最後に番外編です。情報館1階に入っている花香房さんで,ラベルにミヤマヨメナ七変化とあるきれいな花を見つけたので2鉢購入しました。春は一重,夏には八重の白い花,晩秋には青みががり薄紫へと花色が変化するそうです。

 しかし,どうやらミヤマヨメナ属ではなく,ヨメナ属のユウガギクの園芸品種のようです。

カーリメリス七変化が正解!?

【解説員K】


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