ちいさな大発見!? No.76(2020.4.19)今が旬 Part.4!

 コロナ対策で休園のため、No.73から始まった園内の旬の植物を紹介しています。

 先ず紹介するのは針葉樹園や郷土樹木園で咲いているケシ科の「シラユキゲシ」です。英名は‘Snow poppy’とかわいい名前がついていますが、中国名は「血水草」と何やら意味深です。これは茎を切ると、オレンジ色の汁が出るところから来ているようです。
日陰でひっそりと咲く「シラユキゲシ」

 そして、メギ科の「イカリソウ」です。花弁の中から距(きょ)と呼ばれる蜜を溜めた袋がとび出ており、それが船の碇に似ているところから名前がつきました。昔から強壮剤として有名で、某有名滋養強壮ドリンクにも使われているそうです。
うつむいて咲く「キバナイカリソウ」

 次はバラ科で中国原産の「ナニワイバラ」です。モッコウバラと並び、植物園で一番早く開花したバラです。今の時期、住宅街を歩いていると、水平に誘引して10mほど伸び、こぼれるように咲いている姿をよく見かけます。
別名を「ロサ・ラビガータ」

 日本原産でキンポウゲ科の「リュウキンカ」です。花弁のように見えるのは萼片で花弁は退化してありません。似た植物に外来種の「キクザキリュウキンカ」があります。
漢字で「立金花」

 バラ科で「ウシゴロシ」の別名を持つ「カマツカ」です。ウシゴロシと言っても、毒性があるわけはなく、材が大変堅く、枝と枝の間に牛が角を入れると抜けられなくなることからなど諸説あります。秋には赤い実をつけ、酸味は強いようですが、食ベられます。
紅葉がひときわ美しい!

 北アメリカ原産でモクレン科の「キモクレン」です。6枚の花弁と3枚の萼があります。英名を「Cucumber tree」、つまりキュウリの木です。どこがキュウリかと言うと、花後にキュウリに似た実をつけることからだそうです。他のモクレンと異なり、葉が開いた後に花が咲きます。
緑の蕾が徐々に黄色に!

 最後はミズキ科の「ハナミズキ」で、別名を「アメリカヤマボウシ」と言います。北アメリカ原産で4枚の花弁に見えるものは総苞片と言い、本当の花弁は中心にある小さなものです。秋の紅葉も美しく、赤い実をつけます。
ピンクや桃のハナミズキは新葉も紅い
【解説員K】

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