ちいさな大発見!? No.79(2020.4.27)今が旬 Part.7!

 今号では、ハーブ園で開花している植物を紹介します。

 地中海原産でシソ科の「エルサレムセージ」です。セージの名前がついていますが、ふつうセージ類はサルビア属です。しかし、こちらはフロミス属でセージの仲間ではありません。
ドライフラワーやポプリに利用!

 次は中南米原産でノウゼンハレン科の「ナスタチウム」です。5弁花の後ろに蜜を溜めた距を持っています。独特の香りでアブラムシを撃退するコンパニオンプランツとして利用されることもあります。
「キンレンカ」の別名も

 その近くで地中海原産でキク科の「カレンジュラ」がこれもこぼれ種で咲いていました。キンセンカの原種と言われ、カレンダーの語源となったとも言われています。キンセンカよりやや小ぶりで「ヒメキンセンカ」、「ホンキンセンカ」の別名があります。
乾燥した花弁はサフランの代用に

 次は地中海原産でシソ科の「フレンチラベンダーキューレッド」と「アボンビュー」が風に揺れて咲いています。特徴は花穂の先っぽにある4枚の苞葉です。よくウサギの耳に例えられます。ラベンダーの香りには鎮静効果があるそうです。
ストエカス系キューレッド 
ストエカス系アボンビュー

 ヨーロッパ原産でシソ科の「フレンチタイム」です。鼻を近づけると、とてもよい香りがします。抗菌、防腐効果が高く、料理にもよく使われます。今の時期で、もう満開です。
コモンタイムの選抜種!

 セリ科の「キャラウエイ」が涼しげな白花をつけていました。香辛料のキャラウエイシードはよく知られています。シード(種)と言っていますが、実際は果実にあたります。すでに紀元前にフェニキア人がヨーロッパに伝えたと言われています。
セリ科の2年草で2年目に開花!

 同じくセリ科の「チャービル」です。キャラウエイとよく似ていますが、葉が全く違います。古代ローマ時代にすでに料理に使われていたそうで、パセリに似ているところから「美食家のパセリ」と言われています。
ロシア南部のコーカサス地方原産

 最後はホップが植えられている場所にゴマノハグサ科の「リナリア」が群生していました。これは冬の間、ホップの地上部が枯れ、春の芽吹きが遅いため、ちゃっかりリナリアが間借りしているようです。リナリアはこぼれ種でも増えるので、ホップのエリアを中心にその周辺でもきれいな花を咲かせていますよ。
「ヒメキンギョソウ」の別名が

【解説員K】

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