アジサイの親戚の話(2020.7.21)






 梅雨の時期を代表する花といえばアジサイですが、皆さんはどんな姿が思い浮かびますか?一般的には、装飾花(萼が変化したもの)が丸くなった形(手毬咲き)か、あるいは装飾花が真ん中の
小花(両性花)を額縁のように囲む形(額咲き)を思い浮かべられるではないでしょうか。    
手毬咲き
額咲き


ところで、現在バラ園南側に、ちょっと変わったアジサイの親戚(科が同じユキノシタ科・APG分類ではアジサイ科、属は別)の花が咲いているのでご紹介します。






 青紫色が涼しげなジョウザンアジサイ【常山紫陽花】です。中国原産で、広くヒマラヤ~ジャワ島に分布していますが、この種にはアジサイの一般的な特徴である装飾花が見当たりません。和名にアジサイがついていますがアジサイ属とは別属で、花は両性花だけで装飾花を持たないこと、果実は球形の液果(アジサイ属は蒴果)、常緑(アジサイ属は落葉)などの違いがあります。





 また、バラ園テラスの近くには、昨年6月22日のブログでも紹介されたアジサイの親戚バイカアマチャ【梅花甘茶】が、まだ咲き続けています。あらためて親戚であることがわかる両性花と装飾花を紹介します。



両性花






装飾花
今年は梅雨明けが遅れているようです。スカッとした夏空が待ち遠しいですね。  (解説員)

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