ちいさな大発見No.93(2020.7.18)ルドベキアの仲間!

 キク科オオハンゴンソウ属のルドベキアは,北米原産の1,2年草または多年草です。日本では一年草タイプのルドベキア・ヒルタ種と、多年草タイプのルドベキア・トリロバ種を元にした園芸品種が主流です。
 繁殖力が大変旺盛で,こぼれ種でも増え,環境省の生態系被害防止リストに掲載されています。

 本園では針葉樹園花壇やハーブ園で見ることができます。
 まず,花径が3~5cmと小さい花をたくさん咲かせるトリロバ種の代表であるルドベキア・タカオを紹介します。英名は筒状花が焦げ茶色になることから、ブラウンアイド・スーザン(Brown-eyed susan)と言います。
草丈は1m超え!

 和名はミツバオオハンゴンソウ(三葉大反魂草)です。茎の中央から株元の葉は深い切れ込みがあるところからミツバの名前がついたのでしょう。
下の葉は3深裂している!

そして,ヒルタ種の園芸品種であるルドベキア・チェリーブランデーがたくさん咲いています。咲き始めは濃い赤褐色で,咲き進むとどんどん色褪せてアンティークな感じの色になっていきます。1株でその両方の姿が見られますよ。
シックなチョコレート色!

 ハーブ園では,黄色い舌状花の中央にややオレンジ色が円環状に入るヒルタ種のルドベキア・プレーリーサンが目立っています。花は大きなものでは10cmを超える大輪です。親はルドベキア・ヒルタ(粗毛反魂草)ですから,肉厚の葉や茎には毛がびっしりと生えています。
正に「大草原の太陽」です!

 同じくヒルタ種のロドベキア・トトゴールドです。これは草丈30cm程ですが,色が大変鮮やかです。
矮性種ですが花は大きい!

 最後に,ルドベキアの花には人の目には見えないネクターガイドと呼ばれる花蜜標識があることが知られている。これは、ミツバチたちに蜜の場所を知らせるための目印のことで,紫外線を感知することのできる昆虫だけにわかるサインです。中央の花弁は紫外線を吸収して黒っぽく見え、花のほかの部分は紫外線を反射して光って映るそうです。

【解説員K】

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