ちいさな大発見No.95(2020.7.28)花のその後?

 早春の頃から美しい花を咲かせた植物たちは今,どうなっているのでしょうか。今号では受粉し結実した今の様子を写真で紹介しますので,どの植物の実か考えてください。答えはNo.96で開花時の写真を添えて紹介します。

 Q1 温室前の高木ではたくさんの花を咲かせたのですが,こちらはドワーフタイプ(矮性種)でしたので,割と低い位置でたくさんの花を見ることができました。世界3大花木の一つです。

 Q2 エゴノキの仲間で別名を大葉萵苣(オオバヂシャ)と言います。萵苣の木はエゴノキのことで,大きな葉をもったエゴノキということになります。ちなみに,萵苣(チシャ)はレタスのことです。 

 Q3 葉をもむと胡麻(ゴマ)のようなニオイがすることから胡麻樹となり,それが訛って名前がついたそうです。 

 Q4 5~6月にかけて白と淡紫色の小さな花をたくさん咲かせますが、チョコレートやバニラのような甘い香りを放ちます。10mを超える高木でこのような香りを発する木は珍しいようです。 

 Q5 メキシコからアルゼンチンにかけて自生するつる性植物で,3枚ある小葉のうちの1枚が爪状に3つに分かれ,他の樹木や壁に引っ掛けながらよじ登っていきます。 

 Q6 黄色い小花を円錐状の花序にたくさん咲かせ,ミツバチたちの蜜源植物となっています。また,花の散る様子を金色の雨に例えてGolden rain treeという英名が付いています。 

 Q7 一見すると,ミニトマトのような実で,そのまま食べることができます。ワイルド〇〇〇という原種にできる実を〇〇〇ヒップと言い,正にビタミンの宝庫です。お茶やジャムにして食べることができます。 

 Q8 おいしそうですね。熟すと3つに分かれて,中にはおよそ3つの種が入っています。この種から採れる植物油は保湿成分が高く,女性に大変愛されたそうです。 

 Q9 最後はちょっとむずかしい問題です。南アフリカ原産の常緑の低木で,高さはわずか20~30cmほどです。針葉樹に似た短い葉を枝にびっしりとつけ、 枝先に球状の白い花をつけます。球状に見えるものは実です。やがて,熟して黒くなっていきます。晩秋には枝先に球状の蕾がつき,そのまま冬を迎え,4月末に花が咲きます。 
【解説員K】

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