ちいさな大発見!? No.7(2018.11.23)

 ある日のことです。
 庭木園を歩いていると,芝生の上に目玉焼き(写真①)がたくさん落ちていました。
写真①
 「なんでこんなところに目玉焼きが?」と思い,よくよく見てみると,何とそれは,「タイワンツバキ」の花でした。しかも,規則正しくどれも上向きに着地(?)しているのです。名前の通り,花の根元で合着しているツバキの仲間なので,サザンカのように花弁が散ることなく,花ごと落ちます。

 さすがにⅤ字(写真②)に並んでいるのは誰かが上向きに置いたのだと思いますが,枝から落ちた後も,地面で花を咲かせるとはすごいですね。
 タイワンツバキは台湾や中国、ベトナムなどに分布し,「ゴードニア」という名前で流通しています。

 
 英名では,「Fried egg tree」,「目玉焼きの木」と言われています。見たまんまですね。
 本園では9月20日から開花し,10月中旬から11月中旬がピークでしたが,まだまだ見頃ですよ。

 この花の特徴は花後にできる実が蒴果で、種子は平たく、一方の側に翼がある翼果なのです。そう言えば,7月頃だったか,ボランティアスタッフの方々が去年咲いた花の実(写真③)を採取していたのを思い出しましたよ。どこかにまいたのでしょうか。
 【解説員K】

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