2020年9月19日土曜日

ちいさな大発見No.101(2020.9.19)珍しい白花!?

  ハーブ園で紅白の小さな花がたくさん咲いています。フウロソウ科のゲンノショウコ(現の証拠)です。

白花も咲いています!

 以前,ちいさな大発見No.53(2019.10.12号)でゲンノショウコについて書いています。今号では,少し違う視点で掘り下げてみたいと思います。

 1つめは花色と地域性についてです。

 福岡でゲンノショウコと言うと,紅色です。実際,私は自然の状態で白花を見たことがありません。一般的に西日本では紅花,東日本では白花が主流です。そして,日本の真ん中に当たる中部地方(愛知県や岐阜県など)では,紅白ほぼ半々の割合で存在するそうです。

 ところで,西は紅花,東は白花が多いのはなぜでしょう。ご存知のように,ゲンノショウコは「医者いらず」の別名があり,ドクダミやセンブリと並び,日本古来の3大民間薬として知られています。例えば,西日本では,どこでも見かける紅花より,レアな白花に高い薬効があると信じられ,白花が採取され減っていったのではないかと言われています。ちなみに紅白共に薬効は変わらないそうです。

 2つ目は雄性先熟についてです。みなさんは雄性先熟と言う言葉をご存知ですか。雄しべが熟したときにはまだ雌しべは生長しておらず,おしべが老いて役目を終えた頃に雌しべが伸びて熟し,他の花からの花粉を受け入れることです。これは自家受粉を避けることが理由です。写真で確認してみましょう。 

左は雄しべの葯がたくさん! 

雄しべが脱落し,雌しべが充実!

   ついでに,別名のミコシグサについてお話しします。

 先ず,5枚の花弁が落ちると5枚の萼片の中央にある雌しべの柱頭が長く伸びて先が5つに分かれます。

先端に雌しべの名残りが

 この長く伸びた鞘の中に種はできず,柱頭の根元に5つの種ができます。そして,種が熟すと鞘が下側から縦に5つに割れ、鞘がクルクルと勢いよく巻き上げるはずみで、種子を1つずつはじき飛ばすのです。

 種を弾き飛ばした後の姿を御輿の屋根に見立てて,ミコシグサ(御輿草)の別名が付いたそうです。

 ゲンノショウコの御神輿をじっくり探してみませんか。

【解説員K】

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