ちいさな大発見No.139(2021.8.12)葉脈標本づくり!
県の福岡コロナ特別警報の発動を受け、本園も9日より閉園となっています。
さて、通常なら9日は親子体験教室「葉脈標本づくり」が予定されており、8日間の博物館実習で来ている福岡大学理学部の学生さん5名にもお手伝いとして入ってもらう計画でした。
そこで、親子教室は中止となりましたが、学生さんたちへのミッションとして葉脈標本に適した新たな園内の植物を5種類選んでもらい、実際に葉脈標本を作ってもらうことにしました。
当日は、20種類の植物を水酸化ナトリウムで煮て、1枚づつ葉脈を傷つけないように、葉肉を歯ブラシで落としていきました。
結果から言うと、チシャノキ、サガリバナ、ヒスイカズラ、ボンバックスは、まずまずのB評価、モミジバフウ、ゲッケイジュはC評価、ツワブキ、ニッケイ、サンゴジュなどは不向きなD評価となりました。
実際、煮詰めすぎて葉脈が溶けたり、逆にもう少し煮詰めればうまくいったと思われる素材もありましたよ。
~実習生の感想(一部抜粋)~
・・・時間が足りなかったこともあるが、煮込む時間や濃度を少し調整すれば、ヒイラギモクセイなどの通常使われる葉と遜色ない仕上がりになると思う。特にヒスイカズラは最後の15分で8割くらい葉肉を落とせたので、他よりも可能性を感じた・・・
ネット情報では向き不向きな植物がいろいろと載っていますが、今回の取り組みで新たな発見をさせてもらい、福岡大学理学部の学生さんたちに感謝の気持ちでいっぱいです。
【解説員K】
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