2019年3月7日木曜日

“つくし出る平成最後の春が来た” 俳句の展示入れ替えました。(2019.3.7)

 野草園の休憩所内に展示している俳句の作品を入れ替えました。
 その中からいくつかの作品をご紹介します。



 2月は閑散期にもかかわらず,たくさんの俳句の投稿をいただきました!
 特に,一人で10首も投稿してくれた伊東滉輔君,8首も投稿してくれた高倉光太君など,お子様の投稿も目立ちました。
 本当にありがとうございます。

  “つくし出る平成最後の春が来た” 伊東晃輔
  (つくしでるへいせいさいごのはるがきた)

  “風やさし鶯乗せて溢れてく” 高倉光太
  (かぜやさしうぐいすのせてあふれてく)

  「平成最後の」というキーワード,昨年から度々テレビなどでも耳にしますよね。
 つくしを見て,春を感じて,「平成最後だな~」と思う感性。さらに新しい時代をも感じさせる句に感心しました。
 「つくし」については,2/28の植物園ブログで紹介していますので,引用します。
  今の時期,目につくツクシ(土筆)は胞子茎,スギナを栄養茎と言います。花木園Cの斜面にビッシリと顔を出していました。ツクシはスギナに付く「付く子」や袴のところから「継ぐ子」,他にも地面を突くように出る「突く子」からツクシになったと言われています。おもしろいですね。
 ちなみに,ちょっと気になる路傍の花No.20(2月11日)で詳しく紹介しています。(解説員K)

 
 こちらもお子様の句でしょうか,「バレンタインデー」に関する俳句もたくさん投稿いただきました。
   “バレンタインデー待っても待ってもただ悲しい” 荒木
  (ばれんたいんでーまってもまってもただかなしい)

  “バレンタイン一人泣く泣く孤独な日” えいた
  (ばれんたいんひとりなくなくこどくなひ)

  “バレンタインむなしく響く男の飢” 某詩人
  (ばれんたいんむなしくひびくおとこのこえ)

 私はもうバレンタインデーに心動かす歳ではなくなりましたが,昔はワクワク,ドキドキしたことを思い出します。
 それにしても投稿いただいた句は,悲しい句ばかりですね…(苦笑)



  “伊都からの寄り道期せずパンヤ花” 眞理
  (いとからのよりみちきせずぱんやはな)

 温室の珍しい植物を俳句に詠んでいただいたので紹介します。
 「パンヤ花」とは,植物園温室で1月下旬ごろに咲いていた「キワタノキ(木綿の木)」の花のことだと思われます。
 パンヤ科ボンバクス属の「キワタノキ」は,インドからオーストラリアにかけて分布し,当園では温室内の大温室で展示しています。 
 この属の樹木の種子に生える綿毛をクッション,救命用の浮袋,そのほか詰め物として利用するために輸入され,用いられてきました。 
キワタノキの実
 近年は発泡スチロールやナイロンなどの合成品にかわってその利用は少なくなっています。
 熱帯では各地の道端に植栽されているそうです。
 俳句の世界から見ると「パンヤ花」は春の季語か?という疑問もあるでしょうが,今年は1月下旬に花が咲いたということで,大目に見てください(笑)

 

*今回展示している俳句の一覧です。 





 









   
(園長 井上)

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