2019年3月2日土曜日

チョット気になります,路傍の花たち No.23(2019.3.2)

 前前回,前回に引き続き,園内における「チョット気になります,路傍の花たち」です。
 先ず,キク科ノゲシ属の「ノゲシ」です。別名を「アキノノゲシ」に対し、「ハルノノゲシ」(写真①)と言います。
 写真①「ノゲシ(野芥子)」
写真②「茎を抱いてる様子」
 特徴は葉の鋸歯(ギザギザ)がやさしく,葉柄がないので,茎を抱くように付きます。近縁種の「オニノゲシ」は葉の鋸歯が荒く,触れると痛いです。ノゲシは痛くありません。

 次は,タデ科ギシギシ属の「スイバ」(写真③)です。ヨーロッパでは「ソレル」と呼ばれ,野菜として食べられています。本種は雌雄異株で,蕾が赤っぽいので雌花だと思います。漢字では「酸い葉」と書き,文字通り、葉を噛むと酸味があります。子どもの頃,学校の帰りに罰ゲームでよく噛まされていましたよ。
 写真③「スイバの雌株」

 次はアブラナ科ナズナ属の越年草の「ナズナ」(写真④)です。別名をペンペングサと言い,春の七草の1つです。種が三角形のようにもハート形にも見えます。
 写真④「ナズナ」

 次はナデシコ科ハコベ属の「ハコベ」(写真⑤)です。
 写真⑤「ハコベ」
 こちらも春の七草のひとつとして有名です。花は直径6~7mmで小さく,白い花弁が基部近くまで2裂するので10枚の花弁があるように見えます。一般にやや小型で茎が暗紫色の「コハコベ」も含めて、ハコベと呼んでいます。

 最後はタンポポです。
 いわゆる雑草の世界も外来種が増え,在来種は絶滅したり,その数を減らしています。タンポポも同じで,今や「セイヨウタンポポ」が圧倒的に増えてきています。理由は大きく3つです。
 1 花粉が付かなくても受粉できる単位生殖ができること。
 2 春にしか咲かない在来種に比べ,通年咲いている。
 3 種(綿毛)が在来種の半分ほどの重さなので,より遠くへ運ばれる。
 写真⑥「カンサイタンポポ」
 そこで,植物園内では在来種のカンサイタンポポがたくさん咲いていました。見分け方はいくつかあるのですが,いちばん簡単な見分け方は蕾を包み込んでいる総苞片が反り返っていれば外来種,蕾にくっついていれば在来種(写真⑦)ということになります。しかし,最近は交雑も進んでおり,その中間的なタイプも存在するそうです。
 写真⑦「総苞片がくっついている」

 ちなみに,こちらが「セイヨウタンポポ」写真⑧です。注目は反り返っている総苞片です。
 写真⑧「見事に反り返っている総苞片をもつセイヨウタンポポ」

 【解説員K】

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