ちいさな大発見No.115(2021.2.11)ついに開花!
毎年、この時季になると気になるのがカワヅザクラの開花です。
一昨年は2月27日、昨年は2月1日に開花しています。
今年も1月末くらいから、もうそろそろかなと毎日見に行きますが、開花の兆しはありません。そして、・・・
2月9日撮影
ピンク色の花弁がのぞき、蕾もパンパンに膨らんでいます。
そして、ついに今日、開花しましたよ。
カワヅザクラは今から60年ほど前、静岡県の河津町の河原で偶然発見されたもので、オオシマザクラとカンヒザクラの自然交配種と言われています。日本でも有数の早咲き種です。
本園には3本、植栽されていますが、今日現在、そのうちの2本に1~2輪の花が開きました。今後、一気に開花が進むものと思われます。
もう一つ、気になる植物が野草園のフクジュソウです。キンポウゲ科の多年草で春を告げる草花の代表格です。キンポウゲ科の植物は毒草が多いのですが、こちらも強い毒性があります。
さて、フクジュソウは蜜腺がないため、虫の少ないこの時期にどうやって虫たちをおびき寄せるのでしょうか。実は、盃というかパラボラアンテナ状の花構造に秘密があります。太陽の光で温まった花の中と外とでは、最大10度近くの温度差がでることもあるそうです。虫たちはその温度差を敏感に感じ取り、陽だまりとなった花の中で体を休めるのです。
フクジュソウの開閉は日光ではなく、気温であることが分かっています。開花に必要な最低気温は8度から10度の間にあるそうです。ですから、来週の17,18日は最高気温が5度の予報が出ていますが、こんな日はお天気でも花が開くことはありません。
もう一つ、ジャカランダのある斜面ではツクシ(土筆)が顔をだしていました。
春を探しに植物園においでください。
【解説員K】
コメント
コメントを投稿