ちいさな大発見No.116(2021.2.22)あらあら、不思議です?!

 今、梅園では多くの梅の園芸種が見ごろを迎えています。  
 ところで、原種に近いとされる野梅性の「見驚(ケンキョウ)」をじっくりと見ていると、全体が白梅の中に、2カ所で一部の枝に濃いピンクの花が咲いている枝を見つけました。
 
 他にもモデル庭園裏の斜面で2本のウメに同じような状態で咲いているウメを見つけました。
源平咲きとも言います!  

 これらは‘枝替わり’と言って、遺伝子の突然変異によって起きる現象です。ツバキやツツジなどでもよく起きるようです。  

 さて、冒頭で紹介した八重咲きの「見驚」ですが、本来は大輪の淡いピンク一色です。それが、どうしたわけか、白ベースで咲いているのです。不思議です。 
そして、「見驚」の隣には、一本の枝に紅梅と白梅が一緒に咲いたり、一輪の花びらが紅白になったり、絞りが入ったりする野梅性の「輪違い(思いのまま)」があります。
一昨年の「輪違い」
近所の「輪違い」  

 ところが、今年の梅園の「輪違い(思いのまま)」は、昨年から咲き分けをすることなく全体が淡いピンク一色で咲いています。いったいどうしたのでしょうか。 なかなか、私たちのおもいのままにはならないようです。 
 みなさんも時間をかけてじっくりと観察してみると、新たな発見が見つかるかもしれません。 
【解説員K】

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