ちいさな大発見!? No.153(2022.2.16)春はもうすぐそこまで!
今日、明日は最低気温が氷点下になると予想される中、園内では一足早く春を告げる草花が咲いています。
先ず早咲きの桜、カワヅザクラ(河津桜)です。園内で3株植えられていますが、そのうちの1本が既に5分咲きとなっています。オオシマザクラとカンヒザクラの自然交雑種で、大輪でやや濃い目のピンクの花が特徴です。
野草園では1月26日に開花したキンポウゲ科のフクジュソウ(福寿草)を幾輪も見ることができます。開花当時は地面のすぐ上で開花しますが、今は茎葉も伸び、花も少しだけ高い位置で見ることができます。ただし、気温が低いと、花は閉じたままです。
野草園や水生植物園では、地中海原産でアヤメ科のカンザキアヤメ(寒咲菖蒲)が透き通ったブルーの花を咲かせています。大きな3枚の花弁は、実は本当の花弁ではなく外花被(ガク)で、本当の花弁は内側にありますよ。
温室前では中国原産でマンサク科のシナマンサクが満開です。日本原産のマンサクより開花が早く、花も大型で香りがあります。おまけに枯れ葉が落葉せずについたままです。
バラ園では、芝生エリアにアヤメ科のクロッカスが咲き始めました。今咲いているのは一昨年前の秋に植えたものです。昨年植えた球根はもう少し時間がかかりそうです。
最後は、園内各所でキンポウゲ科のクリスマスローズがいくつも花茎を伸ばして咲いています。系統もニゲルやハイブリッド種などがあり、白やピンク、黄色などの花色、一重咲きだけでなく、半八重咲き(セミダブル)、八重咲き(ダブル)などの花形も多岐にわたります。
園内でじっくりと違いを見つけてみませんか。
お天気の良い日はどうぞ福岡市植物園へおいでください。
【解説員K】
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