ちいさな大発見!? No.83(2020.5.7)今が旬 Part.11!
当初、6日までの閉園措置でしたが今月末まで延長されたことを受け、引き続き、園内の旬の植物を紹介します。
水生植物園ではアヤメ科アヤメ属の「カキツバタ」が咲き始めました。「いずれ菖蒲か杜若」の言葉がありますように、「ハナショウブ」「ショウブ」も含め、よく混同されます。「カキツバタ」は水辺に生息し、外花被に白い斑紋が入ります。
葉幅もいちばん広い
樋井川上流で見つけた「カキツバタ」です。斑紋がやや黄色がかっており、「ハナショウブ」の原種である「ノハナショウブ」に似ていますが、開花時期からしても「カキツバタ」と思われます。
葉の主脈がハッキリしない
それから、芝生広場の池の中で「キショウブ」が一輪さいていました。
「キショウブ」は、色とりどりの「ハナショウブ」に黄色種がなかったことから、明治期にヨーロッパから導入されました。しかし、今ではあちこちで繁殖し、環境省より要注意外来生物に指定されています。
同じく樋井川で見つけました!
「カキツバタ」と同居!
さて、野草園では同じアヤメ属の「サンズンアヤメ」を見つけました。「アヤメ」は陸生ですから畑等で育ちますが、それよりも開花時期が早く、草丈も20cm程とかなり小さめです。
別名を「チャボアヤメ」
次はバラ園デッキ前で咲いているエゴノキ科の「ハクウンボク」、別名は「大葉萵苣」で学名は‘Styrax obassia’です。普通、学名はラテン語表記ですが、日本語の「オオバヂシャ」が使われています。大きなチシャノキ(エゴノキ)の意味です。これはシーボルトがつけたからと言われています。
1つの花房に20輪ほどの花
最後はバラ園南花壇で咲き始めたツツジ科の「エクスバリーアザレア」です。イギリスにおいて、日本のレンゲツツジとヨーロッパ、中国産のツツジを交配して作り出されています。大きな花弁が特徴です。
セイヨウツツジの別名も
【解説員K】
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