ちいさな大発見!? No.81(2020.5.2)今が旬 Part.9!

 芝生広場では人の動きがないからでしょう、マメ科の「シロツメクサ」が繁茂しています。漢字では「白詰草」、これは江戸末期の出島にオランダから送られたギアマン(ガラス容器)のクッション材として使われたことに由来します。
 その後、明治になって本格的に牧草として輸入されたそうです。

 シロツメクサは三つ葉ですが、中には幸せを呼ぶ4つ葉のクローバーが見られます。これは踏みつけられることで成長点が傷つき、突然変異が生まれるからです。
苗物屋さんに行くと、四つ葉のクローバーの種が売っていますよ。

 また、四つ葉のクローバーと呼ばれるものでは、別にメキシコ原産でカタバミ科の「オキザリス・デッペイ」があります、別名も「ラッキークローバー」と言いますが、こちらは球根植物です。
 
 さて、郷土樹木園等、大きな木の下でひっそりと咲いているスイカズラ科ガマズミ属の花木を3つ紹介します。すべて、秋には紅い実をつけます。
 1つめは、そろそろ散りかけていますが、「コバノガマズミ」です。ガマズミよりやや小ぶりの葉で葉柄も短めです。葉全体に細かい星状網があります。

 2つめは「ゴマギ」です。茎や葉にはゴマのような香りがあるところからこの名前がついたそうです。 

 3つめは常緑の「ハクサンボク」です。この3種類の花木の中では最も花数が多く咲きますが、ノースポール並みに臭いです。

 白花が続きましたので、紅い花を紹介します。ハーブ園で咲いているバラ科の「セイヨウサンザシ」です。別名を「メイフラワー」と言い、5月に咲く花です。
 しかし、これにはもう一つ理由があります。それは1620年にイギリスから清教徒を乗せてアメリカに渡ったメイフラワー号に、この花が描かれていたことにもちなんでいます。

 最後は水生植物園で、キョウチクトウ科の「チョウジソウ」が咲いていました。別名の「ブルースター」の名の通り、星形の青い花が魅力です。日本を含む東アジア原産ですが、園芸店などでは葉が細い北アメリカ原産の「ホソバチョウジソウ」が「チョウジソウ」として売られていました。

【解説員K】

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