ちょっと気になる路傍の花たちNo.32(2020.5.27)美しい花には…?

 私の住んでいる樋井川上流の川岸に,3年くらい前からチラホラと見かけるようになったキク科の「オオキンケイギク」です。それが今年は爆発的に増えてます。
川岸の両端にびっしり!

 北アメリカ原産の宿根草で大変きれいな花です。キク科らしく,黄色い花びらの部分の舌状花と中心部分の管状花から構成されます。中には八重咲きのものもあるようです。
一見すると,キバナコスモスに!

 実はこの「オオキンケイギク」は、国の特定外来生物に指定されています。
 理由は在来の野草の生育場所を奪い、周囲の環境を一変させてしまうからです。こぼれ種で増えるだけでなく地下茎でも増えるため,すごい勢いで増えます。

 次の写真を見て下さい。群生しているすぐ近くの空き地に、誰かが「オオキンケイギク」を植えているのです。地域の環境美化を考えてのことでしょうが、この行為は違反です。
10株ほど植えています!

 対策としては,種が付く前に根こそぎ駆除するのがいちばんです。自宅に持ち帰って植えたり、写真のような行為は法律で禁止されていますからご注意ください。

 ところで、この場所は,毎年,ラン科の「ネジバナ」が群生するのです。今年,うまく咲いてくれるか,ちょっと心配しています。
右巻き,左巻きの両方あります

【解説員K】

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