2016年8月5日金曜日

『チチュモンマ』って何?(2016.08.05)







先日、福岡市南区の方が来訪されて、「植物名を知りたい」とのご相談がありました。

相談の内容は、人類学者・考古学者である加藤九祚博士が自ら作詩された『カニシカ王の御寺(みでら)掘る』(「カラテパ発掘のうた」)の中に出てくる『チチュモンマ』の植物名が知りたい、とのことでした。


「カラテパ発掘の歌」(一番の歌詞)


パミールの山を流れ出て
カラクム潤すアムダリヤ
ほとりにたたずむカラテパに
野の花悲しチチュモンマ



質問された方も自らウズベキスタンに行かれたとのことで、そこで春に開花している『チチュモンマ』の花を見られたとか。

ネットで検索してみると、『チチュモンマ』の花ということで、下の写真が出てきました。






本人に写真を見てもらうと、この花で間違いないようです。
が、属名も種名も書いてありません。

 いろいろの言葉(ウズベキスタン、チチュモンマ、カラテパ、花、植物、野草など)を入れてネット検索しましたが、同じ植物の写真はなかなか見つかりません。


「カスピ海沿岸 花」で検索すると、やっと「花屋さんの花図鑑」の中に、中央アジア原産のそれらしい花(イラスト)が見つかりました。

ヒガンバナ科の『イクシオリリオン』(イキシオリリオン、シベリアンリリーとも)です。




園芸植物大事典で調べると、イクシオリリオン属は、西アジア、中央アジアに3種自生しているようで、花色は青色、ラベンダー色、まれに白色があるようです。

今回の植物名は、イクシオリリオン・タタリクム (Ixiolirion tataricum)で、花は鮮青紫色のものではないか、と推測しました。

(福岡市植物園 緑の相談員 O)

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