2019年1月17日木曜日

ちいさな大発見!? No.19(2019.1.17)「サザンカ笑顔」

 郷土樹木園では,すでに満開の時期は過ぎましたが,「サザンカ笑顔」が可憐なピンクの花をたくさん咲かせています。写真①
写真①「まだまだ見頃のサザンカ笑顔」

 ところが,足元を見ると,多くの散った花弁に混じって,花弁とおしべをつけたまま,まるでツバキの花の特徴そのままに花ごとすっぽりと落ちているのを見つけました。それもいくつもです。写真②
 写真②

「サザンカは花弁が1まいずつ散るはずなのに,なぜだろう。もしかしたら,カラスのいたずらかな?」と, ふと思いました。

 みなさんご存知のように,サザンカは300種類程の園芸品種があり,開花時期や花の形から大きく3つのグループに分けられます。
 1つは,サザンカの自生種がベースになっているサザンカ群,もう1つは獅子頭(寒椿)がベースになっているカンツバキ群,そしてサザンカと主にヤブツバキとの交雑によって生まれたハルサザンカ群です。
 サザンカ笑顔はハルサザンカ群に属し,ヤブツバキに近い性質をもっているようです。ですから,本種も花弁とおしべが基部でかるくつながっており,写真②のような散り方をしていたのです。
 そして,花弁とおしべが散った跡には,複数枚のガクと子房から伸びた1本のめしべだけが残り,その先っぽは写真③のように3つに分かれていました。
(写真③)

 ちなみに,同じ仲間で「サザンカ梅ケ香」が野草園西で咲いていますが,同じハルサザンカであるにも関わらず,そちらは他のサザンカ同様,1枚ずつ花弁を散らしていました。(写真④)
(写真④)
 ハルサザンカ群の園芸種の中でも,交雑を繰り返してきている長い歴史があるので,よりサザンカに近い種とツバキに近い種があり,同じ仲間とは言え,かなり幅が広そうです。

【解説員K】

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