2020年3月21日土曜日

ちょっと気になる路傍の花たちNo.30(2020.3.21)園内の雑草たちPart.2

 前号からの続きです。
 先ずは野草の定番,「オオイヌノフグリ」です。漢字では「大犬の陰嚢」と書きますから,意味はおわかり(?)だと思います。虫が飛び交う15℃くらいを目安に開花し,蜜で虫を誘引します。また,虫がいなくても自家受粉で種をつけるという強者(?)です。「雑草という植物はない」という言葉を残された牧野富太郎先生が名前を付けたそうです。お酒でも飲んでいたのでしょうか。
名前とのギャップが・・・?

 次はフウロソウ科の「アメリカフウロ」です。ゲンノショウコの葉とよく似ているなぁと思って調べてみると,同じ仲間でしたよ。ジャガイモやトマトの青枯病対策に有効な成分があるということで最近,注目されているそうです。
秋には紅葉しますよ!

 バラ園南花壇ではヨーロッパ原産の「ヒメオドリコソウ」が群生していました。No.29で紹介したホトケノザに似ていますが,これもムラサキケマン同様,種にエライオソームをつけ,アリに運んでもらうアリ散布植物の1つです。
半日陰では葉は緑色に!

 次はマメ科の「ヤハズエンドウ」です。「カラスノエンドウ」と言った方がよくわかるかと思います。葉の先っぽから巻きひげを伸ばし,隣の草木にからみついていきます。
茎は四角柱です!

 次はアブラナ科の「ミチタネツケバナ」です。花が終わると,実(長角果)が上に伸び,熟す頃になると,人や動物が触れることでパチパチとはじけ飛びます。
細長い鞘が長角果です!

 その隣で咲いていたムラサキ科の「タビラコ」,別名を「キュウリグサ」と言います。キク科の「タビラコ」は「コオニタビラコ」,つまり春の七草の1つである「ホトケノザ」のことで,混同してしまいますね。ですから,少しだけキュウリの匂いがしたことから「キュウリグサ」と付けたのかな。
あまり,キュウリの匂いは???

 ここからは少しだけ大きな植物を紹介します。キク科の「オニタビラコ」です。ロゼット状に広がった葉から花茎をまっすぐに伸びし,タンポポよりも小さな黄色い舌状花をたくさん咲かせます。ちなみに名前の「オニ」は大きなという意味であり,「タビラコ」はキュウリグサで述べたように春の七草の「ホトケノザ」のことです。ですから,大きなホトケノザの花ということになります。
タンポポのような冠毛で,風で運ばれます!

 そして,キク科の「ノゲシ」,別名を「ハルノノゲシ」と言います。葉柄がなく,茎を抱くように葉がつき,触ってもいたくありません。近縁種に「オニノゲシ」がありますが,こりらは葉のギザギザ(鋸歯)が荒く,触れると痛いです。
花弁の1枚1枚にあるおしべとめしべ!

 最後はキク科の「ハルジオン」,漢字では「春紫苑」と書きます。とても良く似ている植物に「ヒメジョオン」,漢字では「姫女苑」があります。「ヒメジオン」と発音し,よく間違います。「ハルジオン」の方が開花が少し早く,花弁がやや長め,葉が茎を抱き,茎はストロー状になっています。
環境省の要注意外来生物に指定!

 4月からの講座も開催が決まりました。
 園をあげて新型コロナウイルスの感染予防対策に取り組みますので,どうぞ植物園に足を運んでください。
      【解説員K】


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