“面接へ高鳴る胸と添う桜”俳句小屋の展示作品を入れ替えました(2021.4.16)

(令和3年3月22日 芝生広場のソメイヨシノ)

先月末に俳句小屋の展示作品を入れ替えました。3月もたくさんのご投句、ありがとうございました。展示させていただいた作品から、数点ご紹介します。

3月は展示させていただいた35作品のうち、15作品でサクラが詠まれていました。それらの中から、まずはこちら。

“面接へ高鳴る胸と添う桜” しをり

入学試験や就職活動の最終関門の面接、ドキドキしますよね。サクラの花芽は秋から冬にかけて休眠しますが、休眠からの目覚め(休眠打破)には、冬の間の一定期間の寒さが必要だと考えられています。人生にも通じるところがあるからこそ、サクラは一層私たちの心に寄り添ってくれる気がしますね。

こちらは、のどかな春の様子を詠んだ作品。

 
"ぼんやりと春の昼過ぎ悪くない" 砂月
"陽だまりに猫の目細む春隣" はるこ

カワヅザクラを筆頭に始まったサクラの開花リレーは一段落しましたが、園内では次々に新しい花が開花し、のんびりと散歩を楽しむにはもってこいの季節になっています。耳を澄ますと、時折ウグイスのきれいな鳴き声も聞こえてきますよ。感染症対策を十分に行ったうえで、うららかな春の植物園へお越しください。

最後に子どもさんのものと思われるこちらの作品。

 
"さくら落ちソフトの試合はじまるよ" 尾関宥治郎
"さくらの木ピンクの花をさかせてる" 紗聖

サクラ舞い散るグラウンドでの歓声が聞こえてきそうですね。コロナ禍で今は応援も拍手でしょうか?試合はうまくいったかな。これからも練習がんばってくださいね!

俳句の展示は、当園で句会を開かれている「植物句会」松尾康乃先生のご協力のもとに行っており、約1か月おきに入れ替えています。投句は野草園休憩所(俳句展示スペース)と、緑の情報館1階のポストで受けつけています。初心者の方も大歓迎です。みなさんのご投句を、お待ちしています!

※今回展示している俳句の一覧です。

<俳句係 M>



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