ちいさな大発見No.123(2021.4.15)魅了する野草編Part.5
今号ではカタバミ科カタバミ属のカタバミを紹介します。漢字で書くと「片喰」ですが、葉や茎にシュウ酸が含まれているところから、「酢漿草」とも書きます。
ガーデニングを楽しんでいる人にとってカタバミは、とても厄介な植物です。
園内でも多くのカタバミの仲間が繁茂しています。増える理由は主に次の3つです。
・種子ができると、何と1ⅿ以上はじき飛ばして拡散する
・茎がはうように四方八方に広がっていく。
・地面深く根が入り込み、途中でちぎれても、そこから増えていく。
まず、カタバミの仲間を紹介します。
ここからは、チューリップのように鱗茎(球根の一種)で増えるカタバミの仲間を紹介します。
まず、ピンクの花がかわいい南アメリカ原産のムラサキカタバミです。
よく似ているイモカタバミを探しましたが、残念ながら見つかりませんでした。違いは雄しべの葯が白いのがムラサキカタバミ、黄色いのがイモカタバミです。
次は南アフリカ原産のオオキバナカタバミです。草丈は30cm、花径は3~4cmあります。
花は朝から開花し、午後の早い時間には閉じてしまいます。ポリネーターとしてのハチなどが活動しない雨の日も開花しません。
また、夜はハート形の葉が閉じる就眠運動をします。これは、光合成できない夜は昆虫などから食べられないよう身を守っているのです。他にも光が強すぎると、葉焼けや蒸散による水分量を確保するために葉を閉じるそうです。
これまでに紹介したカタバミの仲間は雑草(?)の部類に入りますが、こちらは花壇などに植えられます。
南アメリカ原産のオキザリス・プルプレアです。花径が3cm位ある大輪種です。白花もあります。
我が家では鉢植えしていたものがこぼれて、今では庭中のあちらこちらで花が咲いています。
【解説員K】
コメント
コメントを投稿