ちいさな大発見No.124(2021.4.28)植物園デビュー?
みなさんは、この花の名前がわかりますか。
マメ科フジ属のアメリカフジ(園芸品種名:アメジストフォール)です。
市民花壇に2株植えられており、開花が始まったばかりの状態です。アメリカに自生しているマメ科フジ属のつる性の落葉樹です。つる性と言っても日本で見ることができるフジとは異なり、花穂はほとんど垂れることはなく、樹高も3m程で棚も不要です。遠目に見ると、ブドウの房のように見えます。
また、現地では5月と10月の2季咲きらしく、ここ福岡でも10月頃に咲くのか、今から楽しみです。
次は日本で見られるフジを紹介します。ノダフジとヤマフジの2種類です。
ノダフジは花穂が長いものでは1mほどになり、藤祭りなどで多く見ることができます。
植物園には植樹されていないので、先日、筑紫野市の武蔵寺に行ってきました。4月末が見頃だと聞いていましたが、今年はやはり開花が早く、ぎりぎり間に合いました。
4月26日、武蔵寺のノダフジ
もう一つは花穂があまり伸びないヤマフジです。植物園の展望台では、青紫と白色の園芸種であるカピタン(花美短)が咲きました。白花のヤマフジは白花美短(シロカピタン)、青紫種は赤花美短(アカカピタン)と言います。
おもしろいのは蔓の巻き方で、ノダフジが時計回りなのに対して、ヤマフジは反時計回りになっています。
もう一つ、今、野草園で咲いているニワフジを紹介します。同じマメ科ですが、コマツナギ属に入り、上述した3種類とは少し違います。
【解説員K】
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