2021年4月10日土曜日

ちいさな大発見No.122(2021.4.10)サクラソウの秘密?

 サクラソウ(サクラソウ科サクラソウ属)はプリムラ・シーボルディ【Primula sieboldii】と言い、学名にシーボルトの名前がついています。 

水生植物園で可憐に咲くサクラソウ

 シーボルトはプラントハンターとしても有名で、江戸期にヨーロッパに持ち帰り、その種子を交配して作られたのが西洋サクラソウ、つまり、プリムラ・ポリアンサやプリムラ・ジュリアンなどです。 

プリムラ・ポリアンサ(針葉樹園花壇で)


 また、日本のサクラソウに大変良く似ているのが、プリムラ・マラコイデスです。こちらは中国原産です。 

他にもピンク色があります!


 実はこれらサクラソウ属(プリムラ属)には共通のすごい秘密があります。

 次は別々の株からとった2つのプリムラ・ポリアンサの花を、半分に切った写真です。 

長短、2本のめしべ

 左の写真は、花筒の上部にある雄しべはちょっと隠れて見えないのですが、雌しべは半分の長さしかありません。逆に右の写真は雌しべが花筒の上部にあり、雄しべはチラッと見えていますが、半分ほどの長さです。

 つまり、左は雌しべが短い短花柱花(スラム型)で、雌しべが長い右は長花柱花(ピン型)と言い、すべてのサクラソウの仲間はこのように異型花柱性をもっています。

 ではなぜ、このような2型花を持つのかと言うと、自家受粉を防ぐ目的からです。受粉はハチなどの虫によって行われますが、ピンからスラム型へ、またはスラムからピン型へと言うように、違う型でしか実を結びません。

すごい!

【解説員K】


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