ちいさな大発見No.144(2021.10.15)風に揺れて・・・?
植物園のゲートをくぐると、最初に目に入ってくるのが色とりどりのコスモスです。今号から3回にわたり、コスモス関連について紹介します。
コスモスは秋の風物詩、みなさん、コスモスは大好きなのではないでしょうか。
さて、コスモスは日が短くなると花芽をつける短日植物ですから、夏に種まきをし、秋に咲く性質を持っています。ですから、秋桜という漢字を充てています。
ところが、最近は品種改良が進み、日長に影響されない春蒔きの早世品種が主流になりつつあります。
それでは、植物園に植えている7種類のコスモスを紹介します。
まず、草丈の低い矮性種のソナタです。花径約7cmの巨大輪。ガッチリした草姿で、開花期も長く、濃い赤紫やピンク、白があります。本園では最前列に植栽されています。
次はアメリカで作出されたセンセーションです。花径約8~10cmの超巨大輪。春に種まきをすれば初夏から開花が楽しめる早咲き種で、白やピンク、赤などがあります。2枚目はセンセーション・ラディアンスです。
4つ目はあかつきによく似ていますが、淡いピンクに濃いピンクで縁取りをしたような花びらをしているピコティーです。
最後は玉川大学で作出されたキャンパスシリーズの3種です。まず、世界初の黄色いコスモス、イエローガーデンの改良種であるイエローキャンパスです。
そして、イエローキャンパスの改良途中に偶然できたものが、ピンクに黄色が重なったオレンジキャンパスです。オレンジと言っても、ちょっとくすんだピンク色をしています。
最後はクリムソンキャンパスです。当初はイエロークリムゾンキャンパスと言っており、明るい赤色で、若干青みを含んで紫がかっていると言われています。
キャンパスシリーズは、いちばん最後に開花が始まりました。これら7種類のコスモスが風に揺れ、見事な花畑をつくりだしています。フォトスポットも用意されていますので、是非、お出で下さい。
【解説員K】
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