ちいさな大発見No.145(2021.10.16)コスモスの仲間part2!
日本で栽培されているコスモスの仲間は前号で紹介したオオハルシャギクと、キバナコスモス、チョコレートコスモスの3種類です。これらは同じコスモス属の近縁種ということになります。
そこで、今号ではキバナコスモスとチョコレートコスモスについて紹介します。
まず、キバナコスモスですが、メキシコ原産でオオハルシャギクよりも葉幅が広く、夏の暑さにも強く、何より短日性があまりありません。
また、こぼれ種で勝手に増え、空き地や河原などでもよく見かけます。
キバナコスモスと言っても、オレンジ色が圧倒的に多く、たまに名の通り、黄花種も見ることができます。
最近では品種改良が進み、赤花系や八重咲種もつくられています。それは次で紹介するチョコレートコスモスとの交配により作出されたそうです。こちらは市民花壇に植栽されています。
園芸種のキバナコスモス
なお、前号で紹介した黄色いコスモスの作出には何十年も時間を要したとのことですが、もしキバナコスモスとオオハルシャギクが交配できたならもっと早い時期につくられはずです。しかしながら両者は同属別種のため交配できないのです。
次は、同じくメキシコ原産のチョコレートコスモスです。チョコレートのような香りがするところから名前が付けられたのですが、一般種はほとんど香りがなく、チョコモカなどの園芸種がほのかに香るようです。
また、オオハルシャギクやキバナコスモスは1年草ですが、本種は多年草で球根(根茎)植物です。花は不稔性のため、種を付けません。
いよいよ来週から気温が下がり、本格的な秋の到来のようです。都心のオアシス(?)である福岡市植物園にぜひお出で下さい。
【解説員K】
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