こんな花も咲いています~オニグルミ(2020.4.22)



園内では、遅咲きのサトザクラ類やツツジ類をはじめ華やかな春の花たちが咲き競っていますが、どっこい少し地味目の花も負けじと咲いています。
 バラ園の南側、庭木園の斜面の落葉樹にもやっと春が訪れて枝先の新芽が葉を広げ出すと、枝先のちょっと下側に緑色の尾状のものがブラリと垂れているのが目につきます。
 日本原産で北海道から九州まで広く分布するオニグルミ【鬼胡桃】(クルミ科)の芽吹きと、垂れているのは雄花の尾状花序です。


雄花は前年の葉腋にびっしりと垂れ下がります。雌雄同株で受粉を風に頼る風媒花です。


雌花はというと、枝先の若葉の中に上向きに立ち上がって穂状につき、赤色の柱頭が2本出ているのが特徴的です。


この枝先の雌花が、秋になると大きな果実になります。


オニグルミを観察すると、雌花に比べて雄花が多過ぎるように思われるのですが、風に頼って花粉を飛ばす風媒花なので、子孫を確実に残すための工夫なのでしょうね。


 コロナウイルス感染防止に伴い在宅勤務体制ですが、可能な限り園内の見ごろの植物情報をお届けしていこうと思っています。                                 (解説員)

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