ちいさな大発見!? No.30(2019.4.6)ウンナン属?
今回は「小さな大発見」と「ちょっと気になる路傍の花」のコラボ的な内容になります。
それでは次の2枚の写真をご覧ください。
写真①
写真②
写真①は気温の上昇とともに最近,空き地や野原で見かけるようになってきた北アメリカ原産の「マツバウンラン」です。
写真②は,たぶんこぼれ種で芽吹いたと思われるのですが,ハーブ園で見かけた地中海原産の「リナリア」です。細長い花茎に花が付いています。花の色こそ違いますが,よく見るとそっくりです。前号で紹介した唇形花をしています。
マツバウンランを少し拡大した写真が③です。
写真③「マツバウンラン」のアップ,唇形花です!
そして,針葉樹園花壇で寄せ植えされているリナリアが写真④です。品種改良され,色も黄色や白,青,桃,そして,その中間色など豊富です。
写真④花色が豊かな「リナリア」
この2つ植物は共にゴマノハグサ科ウンラン属の近縁種ということになります。また,同じくウンラン属の「ツタバウンラン」を紹介します。ヨーロッパ原産で日本には、大正元年(1912年)に観賞用として渡来しました。石垣などのすき間などに生える、つる性の植物です。そこら中(?)で見ることができますよ。
【ツタバウンラン】
実は日本原産の「ウンラン」は主に北海道や本州等の,海岸の砂地に生育しますので,九州では見ることができません。他にも「ホソバウンラン」がありますが,こちらも九州には生息していません。
このように,日本原産は「ウンラン」のみで,他はすべて外来種ということになります。外来種、恐るべし!
【解説員K】
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