ちいさな大発見!? No.13(2018.12.21)ユズリハ

 先日,植物園主催講座の準備のために「ユズリハ」の葉が必要になり,庭木園にあるユズリハの枝を数本切りました。(写真①)
写真①
 話は変わります。卒業直前の6年国語教材に河合酔茗の「ゆずり葉」という詩が以前,教科書に載っていました。冒頭の一部を紹介します。

 子供たちよ。
 これはゆずり葉の木です。
 このゆずり葉は
 新しい葉が出来ると
 入り代わってふるい葉が落ちてしまうのです。
 こんなに厚い葉
 こんなに大きい葉でも
 新しい葉が出来ると無造作に落ちる
 新しい葉にいのちをゆずって

 この詩にあるように,春に若葉が生えそろったら古い葉が一斉に落ちてしまうことから「ユズリハ(譲葉)」の名前がつけられました。その様子を、親が子を育て家が絶えることなく代々続いていくことから縁起の良いものされ,お正月などの飾りものに添えられてきました。
 ところで,私が知っている「ユズリハ」は写真②です。これはモデル庭園で撮ったものですが,写真①との違いがお分かりでしょうか。
写真②

 そうです,葉柄(葉のつけ根)の部分が写真①は赤くないのです。(写真③)
写真③

 それで分かったのですが,写真①は「アオジクユズリハ」と言って,葉柄の部分が赤くならない種類だったのです。
 他にも庭木園のユズリハの横に「ヒメユズリハ」が植えられていますが,こちらは,葉柄の部分がほんのりと赤くなっていましたが,サイズはかなり小さめです。(写真④)
写真④ いちばん下が「ヒメユズリハ」

【解説員K】

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