ちいさな大発見!?No.15(2018.12.26)トウワタ

 この時期,野草園では花木の剪定が行われ,とってもスッキリと整理された中,6月上旬から開花し,見頃の時期が4ヵ月以上も続いた「トウワタ(写真①)」が実をつけ,風で綿毛を飛ばしていました。
写真① 7月31日撮影


 その中に1本だけ,大きな岩の中から咲いているトウワタ(写真②)を見つけました。
写真②
 岩の隙間も目視ではほとんど確認できない状態で,根もまったく見えず,岩の中から茎(写真③)が伸びています。よくこんなところからでてきたものだと感心しました。
写真③
 その生命力のたくましさ、ド根性に感激しています。綿毛が風で飛ばされ着床した場所がこの岩の上だったのでしょうが,発芽から開花,結実と,現在に至るまで,本当にわずかな土や水、養分などで生きてきたのだと思います。

 そういえば,水生植物園でも,クロガネモチが,岩の割れ目から直径2cm,高さ1.5mほどの木(写真④)になって芽吹いているのを見つけました。近くにはクロガネモチの木は見当たりませんので,鳥が食べた実から芽吹いたのだと思います。
写真④

【解説員K】

コメント

このブログの人気の投稿

秋でもないのに・・春の紅葉(2020.4.4)

「卯の花」ってどんな花?(2017.5.31)

さまざまな樹皮の表情(2017.12.14)